Updated: Tokyo  2010/09/03 05:37  |  New York  2010/09/02 16:37  |  London  2010/09/02 21:37
 

ドルが対ユーロでじり高、ギリシャ支援の行方やFRB議長証言注視

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  2月10日(ブルームバーグ):東京外国為替市場ではドルが対ユーロでじり高。海外市場からのドル売り・ユーロ買いの流れを引き継いで始まったが、欧州連合(EU)によるギリシャ支援の行方やバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言内容を見極めようとの意向が強まり、ドルは前日の下げ幅を縮小した。

  ユーロ・ドル相場は一時、1ユーロ=1.3734ドルまでドルの買い戻しが進行。前日の海外市場で付けた今月4日以来のドル安水準から約0.01ドル値を戻した。

  みずほコーポレート銀行国際為替部の時田剛調査役は、「ギリシャ支援の話の青写真は見えたものの、詳細が見えないという限りにおいて言えば、いったんの安心感によるユーロのショートカバー(買い戻し)もここまでだろう」と解説している。

  また、米株価指数先物がマイナス圏で推移し、日本株が伸び悩む中、リスク選好で買っていたユーロや豪ドルなどを売り、円を買い戻す動きもじわりと進んだ。

  ユーロ・円相場は午前に付けた4営業日ぶりユーロ高・円安水準の1ユーロ=124円27銭から一時、123円ちょうどまで円が反発。ドル・円相場も4営業日ぶり円安値の1ドル=90円2銭を付けた後、89円53銭まで値を戻す場面が見られた。

           ギリシャ支援観測

  ドイツのショイブレ財務相は10日、ギリシャで財政赤字削減計画に抗議する公務員ストが予定される中で、ドイツとして取り得るギリシャ政府支援策について議会に説明を行う。EUは11日に首脳会議を開き、ギリシャ問題などを協議する。

  この日の東京市場は、EUなどによるギリシャ支援への期待からユーロ買いが強まった海外市場の流れを受け継いで始まったが、午前9時半ごろにはその動きも一巡。支援の行方が依然として不透明な中、午後にかけてはユーロが伸び悩む展開となった。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の酒井聡彦営業推進役は、「ギリシャ支援については、今後の展開を見ていくしかなく、あまり楽観的にもなれないし、かといって過度に悲観的にもなる必要もない」と指摘。現段階ではユーロにとって「ニュートラル(中立)」としている。

  また、前日の米国株高を受け、反発した日本株も午後に急速に伸び悩んだ。

  みずほコーポ銀の時田氏は、市場ではアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の政府系持ち株会社ドバイ・ワールドが今月220億ドル(約2兆円)相当の債務について、半年間の返済凍結を債権者に正式に要請すると報道されたことや、フランスの財政赤字の話が出ていたと指摘。その上で、米株価指数がマイナス圏で推移しているとなると、「どうしてもフライト(逃避)イメージが出てしまう。地合いも地合いだし、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)を売りたくなってしまう」と解説している。

          FRB議長証言

  バーナンキFRB議長の議会証言は悪天候のために延期されたが、証言原稿はワシントン時間10日の午前10時に公開される。議長は当初、10日に下院金融委員会で超低金利政策と流動性供給プログラムからの出口戦略について証言する予定だった。

  一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の一員であるセントルイス連銀のブラード総裁は8日、政策の危機対応を平時に戻す「出口戦略」について、金融安定化を目的に増やしてきたFRBの総資産(約2.2兆ドル)を「5年程度かけ正常化したい」と述べ、時間をかけて圧縮する考えを示した、と日本経済新聞が10日付朝刊で報じた。

  時田氏は、「米国の金融政策についてはどこかで利上げがあるだろうと思いながらも、今すぐかというと冷やしが入ってくるといった状況だ」と指摘。そのうえで「経済指標もついてきていないことからすると、バーナンキ議長がにわかに株にとって好ましくない利上げイメージを語ることもないだろうし、かといって過度にハト派に傾くこともないだろう」と予想し、議長証言で大きなサプライズはないとみている。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 小宮 弘子 Hiroko Komiya hkomiya1@bloomberg.net

更新日時: 2010/02/10 16:57 JST
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