【個別銘柄】旭硝子、不動産、鉄鋼、AOC、ニトリ、昭電工、ワコム
11月26日(ブルームバーグ):材料銘柄の終値は以下の通り。
旭硝子(5201):前日比7.9%安の739円で、東証1部の下落率ランキング1位。ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を最大で1000億円発行すると25日に発表、1株当たり株式価値の希薄化と将来的な売り圧力を警戒した売りが優勢となった。ゴールドマン・サックス証券は25日、欧州板ガラスの収益性回復、7-9月期の液晶事業の上振れは株価に織り込まれたなどとし、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。
野村不動産ホールディングス(3231):4.5%高の1268円。クレディ・スイス証券の指摘をきっかけに、不動産投資信託(J-REIT)による相次ぐ増資が今後は物件の追加取得余力につながるとして、資産運用開発事業の中期的な拡大期待が広がった。三菱地所(8802)や三井不動産(8801)など、穴吹工務店の破たんで前日の下げが目立った不動産株全般が戻し、東証1部不動産指数は1.6%高と33業種中上昇率トップ。
セシール(9937):10%高の175円で、東証1部の上昇率6位。フジ・メディア・ホールディングス(4676)傘下のフジ・メディア・サービスがセシールを来年3月1日に完全子会社とするため、交換対価を金銭とする株式交換を実施する。フジメHDは自社以外の株主に対し1株当たり180円を支払うとしており、現在の株価で買い付けても投資利益が得られるとみた向きが買いを入れた。
ワコム(6727):3.1%高の17万8500円と午後に上昇幅が拡大。同社の山田正彦社長はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、パソコン向けタッチパネル市場について、来期(2011年3月期)に50%のトップシェア獲得を目指すと述べた。タッチパネル市場は急拡大が見込めるとして、業績の先行きに対して楽観的な見方が広がった。
鉄鋼株:新日本製鉄(5401)は1.6%高の323円、JFEホールディングス(5411)は2.4%高の2935円など上昇。前日発表となった財務省の貿易統計でアジアNIEs向けを中心に鉄鋼の輸出が伸びた。新日鉄については、韓国仁川空港の橋に世界最長の直線形鋼矢板が初めて採用されたと25日に発表したことも支援材料となった。
輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が1.2%安の3380円、ホンダが(7267)やキヤノン(7751)なども安い。米量的緩和策の継続観測を背景に為替市場でドル売りが進行、ドル・円相場は1ドル=86円30銭と、1995年7月以来、約14年ぶりの円高値を付けた。円高による収益圧迫懸念から、TOPIXの下落寄与度上位に輸送用機器や電気機器指数が入った。
ニトリ(9843):3.6%高の7130円。同社は海外で製品を製造して国内で販売しており、円高によるメリットが享受できると期待された。ABCマート(2670)やファーストリテイリング(9983)も高い。
三菱鉛筆(7976):3.3%高の1030円。同社は26日、発行済株式総数(自己株式を除く)の1.53%に相当する50万株、6億円をそれぞれ上限に自己株を取得すると発表。これを受けて、1株当たりの株主価値向上へつながると期待された。
金関連銘柄:住友金属鉱山(5713):1.7%高の1470円、貴金属リサイクルの松田産業(7456)が9.0%高の1522円、日鉱金属の親会社である新日鉱ホールディングス(5016)なども高い。ドルの代替投資先として投資資金が金先物市場に流入、ニューヨークの金相場は一時1オンス=1189ドルと過去最高値を更新した。在庫評価益の拡大や価格連動性を見込む買いが優勢だった。
AOCホールディングス(5017):4.4%安の517円。三菱UFJ証券は25日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(市場平均並み)」に引き下げた。担当の荻野零児アナリストは投資家向けのメモで、「現在の市況下で、同業他社では黒字を確保している石油開発事業においても赤字であるという同社の事業ポートフォリオは相対的に不利」などと分析する。
旅行関連:旅館やホテルなどのオンライン予約サイトを運営する一休(2450)が3.4%安の3万6800円。個人旅行に強みを持つエイチ・アイ・エス(9603)も安い。旅行業最大手のJTB(非上場)が2011年度末までに全国店舗網の約2割に相当する200店近くを閉鎖、コストの安いネット商品に本格的に取り組むと一部で報じられ、価格競争が進むと警戒された。
ドワンゴ(3715):8.2%高の16万3300円。一時上昇率は9.5%に達し、2カ月ぶりの大きさを記録した。26日付日本経済新聞朝刊が、同社の動画投稿共有サイト事業が2010年9月期の下半期に黒字化すると報道、同事業の改善期待が高まったほか、課金ビジネスのディフェンブ性も評価された。
USEN(4842):8.2%高の66円。一時74円まで上昇。ソネットエンタテインメント(3789)と業務提携を結ぶことを決めた、と25日に発表。USENのインターネット接続事業をソネットに譲渡するため協議を開始することで合意したほか、両社の商材を双方が代理販売する契約も締結する。ソネットEも3.9%高の18万6000円。
内田洋行(8057):4%安の218円。第1四半期(8-10月期)の連結純損失は9億円だった。前年同期は8億円の赤字。企業の設備投資の見直しやコスト削減意識の浸透で、主軸のオフィス関連事業の売上高が低迷。都内の事務所移転に伴い、原状回復工事などの費用が発生するため、10年7月期の連結純損益予想を従来計画の8億円の黒字からゼロに下方修正した。前期実績は4億円の赤字。
スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):1.5%高の1900円。米系投資顧問のハリス・アソシエイツは、スクエニ株を18日までに発行済み株式数の5.03%まで取得した。同社が25日に関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。保有目的は「投資一任契約に基づき、資産運用のため」と説明している。
ブラザー工業(6448):6.1%高の980円。みずほ証券は25日、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1050円から1350円に上げた。桂竜輔アナリストは、主力製品のSMB向けプリンターの市場シェア拡大で「事務機業界のユニクロ」へ進展しつつあると評価、BMB買収によるカラオケ事業のキャッシュカウ化に期待感を示す。
昭和電工(4004):2%高の157円。ゴールドマン・サックス証券は25日付で、投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた。数量の回復を受けて、7-9月期に全セグメントが黒字化。10-12月期も黒字を確保し、会社計画のクリアに懸念はないと予想。来期(10年12月期)も業績改善は続くとみている。
幻冬舎(7843):12%高の14万6000円。一時、2万円(15%)高の15万700円とストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)を付けた。発行済株式総数の5.21%に相当する1500株、2億2000万円をそれぞれ上限に自己株の取得を行うことを25日に決めた。取得期間は26日から10年3月24日まで。
キッセイ薬品工業(4547):6.1%高の1892円。メリルリンチ日本証券は25日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に引き上げた。目標株価は2250円(前回2100円)。
アステラス製薬(4503):1.6%安の3170円。メリルリンチ日本証券は25日付で、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価は3500円(前回4100円)。
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更新日時: 2009/11/26 16:26 JST