【個別銘柄】イオン、NTT、明和地、ヤクルト、セ硝子、Fリテイリ
11月11日(ブルームバーグ):材料銘柄の終値は以下の通り。
イオン(8267):前日比5%安の736円。転換社債型新株予約権付社債(CB)2本を計1000億円発行する、と10日に発表した。780億円をコマーシャル・ペーパー(CP)の償還資金に、残額を借入金返済資金に充当する予定。またJPモルガン証券は11日、同社株を「中立」から「アンダーウエート」に格下げした。
NTT(9432):4.5%高の3750円。ゴールドマン・サックス証券が10日付で、「買い」の投資判断を強調。09年度中に金庫株の消却、政府保有株買い取りと自社株買い実施、増益基調への回復の道筋が見えることを、強気判断の理由に挙げる。GS証が投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたNTTドコモ(9437)も1.4%高の13万円。
明和地所(8869):午後に急落し、14%安の487円と東証1部の値下がり率トップ。10年3月期の連結純利益は6億円と、従来予想から3億円下振れる見通しになった、と午後2時に発表。在庫物件の販売に遅れが出ているほか、販売コストの増加も響く。
日本航空(9205):4.8%高の110円。政府は10日、日航の経営再建に向けた支援策で、日本政策投資銀行が当面つなぎ融資を実施すると発表。政府主導による再建進展を見込んだ買いが優勢となった。一方、11日付の日本経済新聞朝刊は、日航の4-9月期の営業損益が900億円台の赤字(前年同期302億円の黒字)となったもようと報じた。旅客減少や旅客単価の下落が響いたという。
ファーストリテイリング(9983):1.4%高の1万6920円と連日で上場来高値を更新し、時価総額が1兆7948億円と、国内小売り最大手のセブン&アイ・ホールディングス(3382)の1兆7658億円を上回った。手ごろな価格で機能性の高い衣料品を次々と投入し、国内個人消費が不振のなか、販売を大きく伸ばしている。
日本信号(6741):8.3%高の835円。国内や中国などの受注獲得により、上半期(4-9月)の受注額は前年同期比マイナス予想が一転増加に転じた。世界的な鉄道需要の高まりから、中期的な業績改善が期待された。
太平洋セメント(5233):5.6%高の113円。10年3月期の連結最終損益予想を45億円の赤字に下方修正した。従来予想は85億円の黒字で、前年同期は354億円の赤字だった。国内や米国でセメント販売数量が想定以上に減ったことなどが要因。しかし収益悪化は反映済みとされ、前期BPS(1株当たり純資産)196円を大きく下回る現状の株価水準を見直す買いが先行した。
ドワンゴ(3715):6.9%安の17万6400円と急反落。09年9月期の連結最終損益が8億2800万円の赤字(前の期は23億円の赤字)になったもよう、と10日に発表。従来予想は2億8000万円の黒字。動画共有サービス「ニコニコ動画」の事業投資に対する今後の回収可能性を慎重に検討した結果、減損損失を計上するため。
KYB(7242):7.8%高の291円。四輪向け油圧製品の持ち直しを受け、10年3月期の連結営業赤字は10億円と、従来予想から70億円縮小する見通しになったと発表した。前期実績は4900万円の黒字。
セントラル硝子(4044):14%高の403円。ドイツ証券が10日付で、投資判断を「ホールド」から「買い」に、目標株価を390円から520円に引き上げた。
王将フードサービス(9936):5.6%高の2625円。10月の既存店売上高が前年同月比25%増だったと、この日午前11時に発表した。プラスは27カ月連続。
大明(1943):5.5%安の711円。モバイル関連の工事に遅れが発生しており、上期(4-9月)の連結業績が減収減益となった。収益悪化を嫌気した売りで710円まで下げ、2月4日に付けた年初来安値(728円)を更新した。
東京電力(9501):2.2%高の2140円。富津火力発電所(千葉県富津市)の4号系列第2軸の営業運転を始めたと、10日に発表。現在運転中の発電設備では世界最高水準となる59%の熱効率を実現、従来型の液化天然ガス火力と比べ、約4割熱効率が向上し、燃料使用量と二酸化炭素排出量を約25%抑制するという。
日本風力開発(2766):9%安の29万7500円。公募増資などで最大75億円を調達すると発表した。設備投資と子会社への投融資資金などに充当予定。株数増加に伴う1株価値の希薄化や株式需給悪化を懸念した売りが膨らんだ。
日機装(6376):11%安の577円。新株式発行や自己株処分などで総額107億円を調達する。調達資金は借入金の返済に充当予定。発行済み株数の増加による1株利益希薄化などが嫌気された。
コジマ(7513):14%高の517円。10年3月期の連結純利益予想を35億円に上方修正した。従来予想は17億円、前期実績は127億円の赤字だった。エコポイント制度を追い風に薄型テレビの販売が好調に推移、事業効率化と経費削減も寄与する。
ランドビジネス(8944):ストップ安(値幅制限の下限)となる3000円(12%)安の2万1390円。物件稼働率の低下や賃料相場の弱含みが響き、10年9月期の単独営業利益は前期比69%減の11億円になる見通しと、10日に発表。09年9月期の単独営業益は前の期比6.8%減の37億円だった。
バンテック(9382):9.1%安の11万3600円。国内外で物流事業が低迷し、4-9月期の連結純利益は前年同期比63%減の7億5800万円となった。
ヤクルト本社(2267):5.8%高の2555円。主力の乳酸菌飲料事業が中国やブラジルなどの新興国で伸び、今期(10年3月期)は3期ぶりの営業増益に転じる見通しとなった。野村証券が投資判断を「ウエート下げ」から「中立」に引き上げたことも、上昇につながった。
ダイキン工業(6367):2.5%高の3250円。4-9月の連結営業利益が従来計画を上回り、過度な業績警戒が後退した。10年3月期の純利益予想は前期比36%減の140億円に上方修正した。従来予想は120億円。国内や欧州で空調機器の販売は苦戦するが、固定費の削減などで補う。
ソラン(9750):ストップ高となる80円(18%)高の535円で比例配分。ITホールディングス(3626)が10日、ソランを完全子会社化するために公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株790円で、買付代金は206億円。TOB価格にさや寄せする格好で買いを集めた。ITHD株も8.5%高の1173円と急伸。
大平洋金属(5541):5.5%安の641円。4-9月期の連結純利益は前年同期比72%減の30億円だった。中国などアジア向けに主力のフェロニッケル販売が伸びたが、前年同期に比べ販価が大幅に下落したことが響いた。
近鉄エクスプレス(9375):6.9%高の2325円。10年3月期の連結純利益は前期比29%増の45億円と、従来予想を7億円上回る見通しになった。日本発の航空貨物取扱い物量が想定以上の水準で推移しているほか、全社的な合理化策による費用削減効果も進んでいる。
パイオニア(6773):8.8%高の272円。メリルリンチ日本証券が10日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、目標株価を200円から350円に引き上げた。
日本精工(6471):2.1%高の594円。野村証券が10日付で、投資判断を「2(中立)」から「1(買い)」に、目標株価を610円から720円に引き上げた。
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更新日時: 2009/11/11 16:13 JST