Updated: Tokyo  2010/09/03 05:37  |  New York  2010/09/02 16:37  |  London  2010/09/02 21:37
 

ECB:資金供給オペで担保割引率引き上げへ、リスク軽減(Update1)

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7月28日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は、リファイナンスオペで受け入れる担保の新たなヘアカット(掛け目、担保価額の割引率)を設定する。

  中銀が28日、ウェブサイトで公表した。それによると、資産担保証券(ABS)のヘアカットは16%と、12%から引き上げられる。また、格付けが「BBB+」~「BBB-」の証券にはそれぞれ特定のヘアカットを適用する。変更は2011年1月1日から実施。

  ECBは声明で「新たなヘアカットは、利用可能な担保が過度に減少することを意味しない」と強調した。新たな枠組みは年限や信用の質などの要素に沿って担保の間で差を付ける。ECBは同中銀のバランスシートのリスクを検証した後に、新ヘアカットを発表した。

  ECBは金融危機とそれに続くソブリン債危機の間を通じて、市中銀行に無制限に流動性を供給している。昨年は総額で2兆300億ユーロ(約230兆円)相当の担保を受け入れた。中銀の4月19日の発表によれば、2008年に比べ28%の増加だった。

  コメルツ銀行のロンドン在勤エコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「ECBは担保として質の低い資産を受け入れ続けたくないということを市中銀行に対して言いたいのだろう。無制限資金供給を今すぐやめるわけにはいかないが、ヘアカットは拡大するということだ」とした上で、先週末に結果が公表された欧州銀行ストレステスト(健全性審査)は「ユーロ圏の銀行セクターの健全性について、青信号らしきものを示した。ECBはこれを織り込んだのだろう」と話した。

  ヘアカットが引き上げられれば、市中銀行はECBから資金を借り入れるに際して必要な担保を積み増さなければならない。例えばヘアカットが10%ならば、担保価値の90%しか借りられない。

  ECBは投資適格の最低3段階(「BBB+」~「BBB-」)の証券について最大46%のヘアカットを適用する。「A-」以上では最高で22.5%。

  ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのエコノミスト、シルビオ・ペルーゾ氏は「ECBは危機中に大幅にリスクが拡大した保有資産について、構成を変える必要があるのだろう」とし、「執拗に質の低い担保を出してくる瀬戸際付近の銀行には影響があるかもしれない」と話した。

  ECBは従来、最低「A-」までの証券しか担保として受け入れなかったが、米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん後に「BBB-」まで下限を引き下げ、低格付けの証券にヘアカットを設定した。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita akinoshita2@bloomberg.netEditorYoshito Okubo記事に関する記者への問い合わせ先:Jana Randow in Frankfurt at jrandow@bloomberg.net.記事に関する記者への問い合わせ先:John Fraher at jfraher@bloomberg.net

更新日時: 2010/07/29 15:37 JST
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