Updated: Tokyo  2010/09/03 05:36  |  New York  2010/09/02 16:36  |  London  2010/09/02 21:36
 

7月7日の海外株式・債券・為替・商品市場(Update1)

はてな livedoor Yahoo! Newsing it! Buzzurl

  7月7日(ブルームバーグ):ニューヨークの株式・債券・為替・商品相場は次の通り(表はNY午後4時現在)。

◎NY外為:ドル下落、世界的な株高で安全需要が後退

  ニューヨーク外国為替市場では、米ドルがニュージーランド(NZ)ドルとブラジル・レアルに対し下落。米小売り見通しの好転を背景に世界的に株価が上昇したことで、安全通貨としての米ドルの需要が後退した。

  ユーロは対米ドルで6週間ぶり高値に上昇。欧州連合(EU)が銀行に対するストレステスト(健全性審査)の詳細を公表したことを受け、ソブリン債危機の悪化懸念が和らいだ。カナダ・ドルやオーストラリア・ドルも米ドルに対し値上がり。米経済がリセッション(景気後退)から回復しつつある兆候で、商品相場が上昇したことが手掛かり。

  為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングのストラテジスト、ジョン・ドイル氏(ワシントン在勤)は「ドルはリスクセンチメントで取引されている」と指摘。「株価は上昇している。多くの投資家が買いの好機とみている」と述べた。

  ニューヨーク時間午後4時16分現在、米ドルはNZドルに対して1NZドル=0.7034米ドルと、前日の0.6939米ドルから1.4%安。レアルに対しては0.8%値下がりし、1米ドル=1.7647レアル(前日は1.7796レアル)。

  S&P500種株価指数は3.1%上昇。ニューヨーク原油先物相場も値上がりした。

  豪ドルは米ドルに対し1.4%高の1豪ドル=0.8648米ドル(前日0.8527ドル)。カナダ・ドルは0.6%上げて1米ドル=1.0478カナダ・ドル(前日は1.0545カナダ・ドル)。

ドルの流れ

  バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのデータによれば、投資家は米ドルのポジションを減らしている。

  米国際ショッピングセンター評議会(ICSC)は6月の既存店売上高の発表を8日に控え、1月末からの5カ月間の同売上高は月間平均で4%増加したとの見積もりを明らかにした。これは、2006年以降で最大の増加となる。

  ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.2649ドル(前日は1.2626ドル)。一時1.2665ドルと、5月21日以来の高値を付けた。円はドルに対し0.2%下落し1ドル=87円70銭(前日は87円52銭)。ユーロの対円相場は前日比0.4%高の1ユーロ=110円93銭。

  欧州連合(EU)規制当局は、91行を対象にストレステストを実施していると発表。これは欧州の金融機関の65%に相当する。同テストでは、景気が縮小し、国債の価値が下落しても耐え得るかどうかを検証する。

ストレステスト

  欧州銀行監督者委員会(CEBS)の電子メールでの発表によると、ストレステストの対象にはスペインの27行、ドイツの14行、ギリシャの6行が含まれている。協議に詳しい関係者2人によれば、欧州連合(EU)規制当局はストレステストについて、ギリシャ国債に約17%、スペイン債には約3%のヘアカット(掛け目、担保価額の割引率)適用を想定する可能性があることを欧州各行に通知した。

  T&Dアセットマネジメントの温泉裕一チーフストラテジストは、ユーロが投資家の信頼を完全に回復するにはかなりの時間がかかると述べた。ユーロ圏の一部の国では、ソブリン債の問題が完全に解決されたという明確な兆候は見られていないと指摘した。

◎米国株:S&Pとダウ、5月来大幅高―小売り好調で楽観

  米株式相場は上昇。主要株価指数はほぼ6週間ぶりの大幅高を記録した。銀行株が上昇したほか、小売りの伸びを受け、個人消費は信頼感の落ち込みを乗り越えつつあるとの楽観が広がった。

  米3位のカストディー(証券管理)銀行、ステート・ストリートが上昇。第2四半期の営業利益が予想を上回った。百貨店メーシーズやJCペニーも上昇。米国際ショッピングセンター評議会(ICSC)によると、米小売り各社の売上高は4年ぶりに大幅な伸びとなった。電力会社のAESは自社株買いの発表が材料視され、上昇した。石油のシェブロン、アルミ生産のアルコアはいずれも上昇。この日は原油、銅および金が上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比3.1%高の1060.27。ダウ工業株30種平均は274.66ドル(2.8%)上昇の10018.28ドル。いずれも5月27日以来で最大の上げ、ダウ工業株30種平均は6月28日以来で初めて1万ドルを上回って引けた。

  プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「売られ過ぎの状態の中で反発がみられるだろう」と述べ、「市場は企業が示す収益見通しに注目している。投資家が回復ペースを見極めるだけでなく、割安な銘柄を探して投資資金の投入を決める時期においても重要な要素になるだろう」と続けた。

  ブルームバーグがまとめた8000以上の予想によると、S&P500種採用企業の2010年の増益率は34%と、3月29日時点での27%増から上方修正された。第2四半期の決算シーズンは来週から始まる。

銀行株

  この日は銀行株が5.7%上昇。S&P500種産業別24指数の中で最大の値上がりを記録した。

  ステート・ストリートは9.9%の値上がり。同銀の第2四半期1株当たり利益は一時項目を除き93セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト15人の予想中央値は72セントだった。

  米銀行協会(ABA)が発表したホームエクイティ・ローン(住宅評価額からローン残高を差し引いた差額を担保とする融資)とクレジットカードの返済の1-3月(第1四半期)の延滞率は2008年以来初めて低下した。これを手掛かりに地方銀行や消費者金融、クレジットカード会社の株価が上げた。

米小売売上高

  ICSCとゴールドマン・サックスがまとめた米週間小売売上高指数は3日に終了した週で前週比1%上昇した。ICSCの暫定値によると、今年2-6月の小売売上高は月間平均で4%増と2006年以来で最大の伸びを示した。ICSCは8日に6月の小売売上高を発表する。

  メーシーズとJCペニーはそれぞれ2.9%と5.6%値上がりした。

  電力会社AESが高い。同社は最大5億ドル相当の株を買い戻すと述べた。

  商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は1.8%上昇。ドルが下落し、商品投資の魅力が高まったのが背景だ。シェブロンは2.8%高、アルコアは3.3%上昇した。

◎米国債:下落、株高と来週の入札が圧迫-10年債2.98%

  米国債相場は下落。10年債利回りはほぼ1年2カ月ぶりの低水準から上昇した。株式相場が上昇したことから、売りがかさんだ。来週実施される中長期債入札の規模に関する発表を控え、警戒感が高まった。

  米小売売上高が4年ぶりの速いペースで伸びているとの兆しを背景に株式相場が上昇するなか、10年債は反落。ブルームバーグがまとめた調査によると、米財務省が来週実施する3、10、30年債入札の規模は690億ドルとなる見通しだ。これは先月の発行額を10億ドル下回る。

  グッゲンハイム・パートナーズの米金利トレーディング責任者、トーマス・ディガロマ氏は「国債が売られているのは、来週の供給を控えているからだ」と指摘。「市場は利回り曲線のスティープ化への余地を確保しようとしている」と述べた。

  BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時42分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.98%。同利回りは1日、2.8793%と2009年4月以来の低水準を付けた。同年債(表面利率3.5%、2020年5月償還)価格は15/32下げて104 3/8。30年債利回りは7bp上昇の3.96%。一時は3.97%と、6月29日以来の高水準となった。

  2年債利回りは2bp上昇の0.63%。6月30日には、過去最低の0.5856%まで下げていた。2年債と10年債の利回り格差は2.37ポイントと、6月29日以来の最大に拡大した。

ゴールドマンの見通し

  10年債利回りは3.1%が適正水準であり、2.5%もしくはそれ以下の水準を正当化できるのは「極めて悲惨なマクロ経済が背景となる場合のみだ」と、ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。

  ゴールドマンは7日付の電子メールで、「当社は、3-6カ月間は3.25%で推移するとのかねてからの予想を引き続き維持する」と記述した。

  プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)10社の予想中央値によると、米財務省は12日から3日連続で実施する入札で、3年債を350億ドル、20年債は210億ドル、30年債は130億ドル発行する。入札の規模は8日に発表される。

  3年債の発行額が6月8日の入札(発行額360億ドル)から減少すれば、同年限の国債としては信用危機以来で初めての減少となる。6月9日の10年債入札の規模は210億ドル、翌日は30年債を130億ドル発行。前月の発行総額は700億ドルだった。

「困難となる」可能性も

  米財務省は8日、10年物のインフレ連動債(TIPS)を120億ドル発行する。

  バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は、米国は同債券の販売で困難を伴う可能性があると指摘した。同氏はTIPSアナリストのランキングで首位。

  ポンド氏は2日付顧客向けリポートで、「ほかの向かい風を考慮すれば、当社は市場がこれほど大量の供給を吸収するのに困難を伴うであろうことを懸念している。また、入札が順調にいくために、著しい譲歩が必要であることを確信している」と述べていた。

  米国際ショッピングセンター評議会(ICSC)は6月の既存店売上高の発表を8日に控え、1月31日から5カ月間の同売上高は月間平均で4%増加したとの見積もりを明らかにした。そうなれば、2006年以来最大の伸びとなる。

◎NY金:反発、6週間ぶり安値で値ごろ感-終値1198.90ドル

  ニューヨーク金先物相場は反発。6週間ぶり安値に下落した後、行き過ぎ感が広がり、上げに転じた。

  米株式市場でS&P500種株価指数が続伸するなか、金相場は一時、1オンス=1185ドルと、5月24日以来の安値を付けた。金連動型ETF(上場投資信託)の「SPDRゴールド・トラスト」の資産は3日連続で減少した。金相場は6月21日に最高値1266.50ドルを付けて以降、5.3%値下がりしている。

  ラサール・フューチャーズ・グループのトレーダー、マット・ジーマン氏(シカゴ在勤)は「売りは行き過ぎたと考える投資家も出てくるだろう」と指摘。「テクニカル面でのマイナスの影響の多くは終わった。短期的には売られ過ぎの状態だ」と分析した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場8月限は前日比3.80ドル(0.3%)上昇の1オンス=1198.90ドルで終了した。

◎NY原油:4週ぶり安値から反発、米小売り統計を好感

  ニューヨーク原油相場は4週間ぶり安値から反発。米小売りが4年ぶりの速いペースで伸びているとの見通しを好感した。

  原油相場は7営業日ぶりの上昇。米国際ショッピングセンター評議会(ICSC)は6月の既存店売上高の発表を8日に控え、6月末まで5カ月間の同売上高は月間平均で4%増加したとの見積もりを明らかにした。米原油在庫は先週、減少したとの調査結果も示された。

  サミット・エナジー(ケンタッキー州)の商品アナリスト、マット・スミス氏は「市場は前向きな数値なら何でもつかもうとしている」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日比2.09ドル(2.9%)高の1バレル=74.07ドルで終了した。一時は同74.32ドルまで上昇する場面もあった。前日は6月7日以来の安値に下落していた。年初からは6.7%値下がり。

◎欧州株:続伸、ストレステストへの警戒感が緩和―銀行株が高い

  欧州株式相場は続伸。2日連続上昇となるのは約2週間ぶり。欧州の銀行に対するストレステスト(健全性審査)は予想ほど厳格には実施されないとの観測が広がり、金融株が堅調に推移した。

  仏銀ソシエテ・ジェネラルとスペインのサンタンデール銀行が大きく値上がり。銀行株指数は2カ月ぶりの大幅高となった。BPも高い。同社は4月にメキシコ湾のリグ(石油掘削装置)が爆発して以来初めての3日続伸となった。英スーパーマーケット大手のJ・セインズベリーも上昇。カタールの政府系ファンド、カタール投資庁(QIA)が同社買収への関心を新たに示すとの観測が背景。

  ストックス欧州600指数は前日比1.4%高の246.06で引けた。一時は1.5%値下がりする場面もあった。世界の景気回復ペースが減速しているとの観測を背景に、同株価指数は4月に付けた年初来高値から9.6%下落。これにより、同指数の株価収益率(PER、業績見通しベース)は11.4倍と、約1年ぶりの低水準付近となっている。

  ブルーウィン・ドルフィン・ホールディングスのチーフストラテジスト、マイク・レンホフ氏は、「銀行のストレステストが引き金になっている」と指摘。「その信頼性がある限り、市場は好意的に反応するはずだ。市場はストレステストがないよりも、あることの方を好ましく感じている」と述べた。

銀行株が高い

  ソシエテ・ジェネラルは7.1%高。サンタンデール銀行は6.5%上昇。ストックス600の銀行株指数は3.9%値上がりした。

  BPは4.8%高。中東のファンドが同社に投資する可能性があるとの観測が強まった。

  セインズベリーは4.9%高と、終値ベースでは4月以来の高値となった。

◎欧州債:独10年債下落、銀行損失が予想以下との見方

  欧州債市場ではドイツ10年債相場が下落。欧州の銀行に実施されるストレステスト(健全性審査)で、一部国債に関連した損失がアナリスト予想を下回るとの見方が広がったことが背景にある。

  この日はスペイン国債相場が上昇したほか、欧州株も高い。欧州連合(EU)規制当局は、ストレステストでギリシャ国債に17%のヘアカット(掛け目、担保価額の割引率)適用を想定する可能性があることを欧州各行に通知した。協議に詳しい関係者2人が明らかにした。ドイツ債にヘアカットが適用される公算は低く、スペイン債には3%の割引率が適用される可能性があるという。

  同日発表された5月のドイツ製造業新規受注が予想に反して5カ月ぶりに落ち込んだことをきっかけに、同国債相場は一時上昇した。

  ウニクレディト(ロンドン)のストラテジスト、キアラ・クレモネシ氏は、スペイン国債相場の上昇について「恐らくストレステストに関連したものだろう。スペインの銀行株高で同国株式相場も上昇した」と語った。また、「ストレステストに適用されるヘアカットも予想ほど悪くなかった」と付け加えた。

  ロンドン時間午後5時現在、独10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.60%。同国債(表面利率3%、2020年7月償還)価格は0.07ポイント下げ103.46。2年債利回りは3bp上昇の0.68%。

  一方、スペイン10年債利回りは4.67%と、前日から4bp低下した。

◎英国債:10年債利回り1年ぶり低水準付近-金利据え置き観測

  英国債市場では、10年債利回りが約1年ぶり低水準付近で推移した。経済統計で同国の景気回復が勢いを失いつつある兆候が示されたことで、イングランド銀行が政策金利を過去最低水準に維持し続けるとの観測が高まった。

  KPMGと全英職業紹介業連盟(REC)がまとめた正社員雇用者の動向を示す指標が6月に5カ月ぶり低水準に落ち込んだことを背景に、2年債と10年債の利回りが一時低下した。英国小売協会(BRC)は、同国の小売価格が6月に前年比で3カ月ぶりの低い伸びとなったことを明らかにした。英株式の指標となるFT100種指数は一時1.5%安となる場面もあった。

  エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)のアナリスト、エリザベス・アフセス氏は「慎重な消費者動向は経済成長に何ら寄与しないだろう。これが国債利回りを低水準にとどめている別の理由だ」と述べ、「リスク回避が全般的に高まっており、英国債への資金移動が増えている」と続けた。

  ロンドン時間午後4時24分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.36%。一時は3.32%まで低下した。10年債利回りは1日には3.31%まで下げ、昨年4月22日以来の低水準を付けた。

  同国債(表面利率4.75%、2020年3月償還)価格は0.09ポイント下げて111.42。2年債利回りは0.77%。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面:記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク 大塚 美佳 Mika Otsuka + 1-212-617-5823motsuka3@bloomberg.net Editor:Shigeru Chiba記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保 義人 Yoshito Okubo + 81-3-3201-3651okubo1@bloomberg.net

#<699931.4711508.2.1.46.17993.96>##<230752.4517604.2.1.46.17993.97>##<699931.4711508.2.1.46.17993.96>##<230752.4517604.2.1.46.17993.97>##<699931.4711508.2.1.46.17993.96>#

#<230752.4517604.2.1.46.17993.97>#-0- Jul/07/2010 22:21 GM

更新日時: 2010/07/08 07:21 JST
はてな livedoor Yahoo! Newsing it! Buzzurl

注目の情報
(PR)
 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。