Updated: Tokyo  2010/02/09 11:04  |  New York  2010/02/08 21:04  |  London  2010/02/09 02:04
 

日本株は輸出中心反落、14年ぶり円高進行を嫌気-売買代金低調続く

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  11月26日(ブルームバーグ):東京株式相場は反落。午後の為替市場で約14年ぶりに1ドル=86円台へ円高が進んだことが嫌気され、採算悪化懸念から輸出関連株への売り圧力が増した。一方、前日売られた不動産株が反発。証券やその他金融、鉄鋼株も堅調で、相場全般の下値を支えた。

  日経平均株価の終値は前日比58円40銭(0.6%)安の9383円24銭、TOPIXは同3.73ポイント(0.5%)安の829.56。東証1部の売買代金は1兆1725億円と、3営業日続けて11月月間の1日当たり平均(1兆2420億円)を下回る低調な商いとなった。売買高は19億4681万株。値下がり銘柄数が866、値上がりは680。

  三菱UFJ投信の関口研二戦略運用部長は、グローバル経済が少しずつ快方に向かう中にあって、「円高進行、政局の不透明感、増資に伴う需給悪といった日本独自の『三重苦』を解決するには一朝一夕とはいかず、年内の日本株の出遅れ修正は難しい」との見方を示した。

  日経平均は朝方116円安の9324円まで下げ、投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線(9365円)を半年ぶりに割り込んだが、午前10時ごろに先物主導で急速に下げ渋り、午前は小幅高で終えた。しかし、午後の取引開始直前に一段の円高となったことが嫌気され、午後には再びマイナス転換、終了にかけては小安く推移した。

        日経平均200日線割れから戻すが

  カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストによると、26日の米感謝祭祝日を控え、外国人投資家の動きが鈍いことが14年ぶりの円高・ドル安進行にもかかわらず、底堅い相場展開につながったという。「本来なら、もっと膨らむはずの海外勢の売りが限定的なため、公的年金などによる下値での買い支えが効いた」と見ていた。

  「売り疲れ感が出てきた」と指摘するのは、みずほ証券の倉持靖彦投資戦略室長だ。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は25日に63%と、約13カ月ぶりの低水準まで落ち込み、売られ過ぎの目安とされる70%を下回る状況。東証1部の平均PBR(株価純資産倍率)も解散価値を示す1倍に接近、各種投資指標からは目先反発しやすい局面にあった。ただ、じり安の相場展開が続いてあく抜け感も出にくく、「自律反発狙いの買い戻し意欲は盛り上がらない」と、同氏は言う。

  また、相場の下げを主導した輸出株の収益環境について、倉持氏は「貿易統計で輸出額の持ち直し傾向が確認できるものの、デフレと為替が価格を押し下げ、トップラインの伸びが相殺されてしまう」と話している。収益の先行き懸念を背景に、日経平均のマイナス寄与度上位にはキヤノン、アドバンテスト、ホンダ、京セラ、信越化学工業、テルモ、ファナックなど輸出関連銘柄が並んだ。

          不動産出直り、鉄鋼堅調

  一方、テクニカルや投資指標面での行き過ぎ感を背景に、買い戻しが目立ったのは、マンション分譲大手の穴吹工務店(非上場)の経営破たんを受け、前日は厳しい業界環境を警戒した売りに押された不動産株。信用リスク不安の再燃懸念などから、同様に前日下げたその他金融株、証券株も高い。

  このほか、前日発表された10月の貿易統計で、アジア向けを中心に輸出数量の増加が確認されている鉄鋼株のほか、ファーストリテイリングなど小売株も買われた。

     旭硝子や旅行関連安い、DeNAは高値更新

  個別では、転換社債型新株予約権付社債(CB)を最大で1000億円発行すると前日発表した旭硝子が、1株価値の希薄化懸念などから急反落。旅行業最大手のJTBがコストの安いネット事業を強化すると、26日付の日本経済新聞朝刊が伝え、値下げ競争激化の懸念で旅館やホテルのオンライン予約サイトを運営する一休が売られた。三菱UFJ証券が投資判断を引き下げたAOCホールディングスも安い。

  半面、フジ・メディア・ホールディングスによる完全子会社化が決まったセシールが急伸。動画共有サイト事業が2010年9月期の下期に黒字化する見通しと、26日付の日経新聞朝刊が報じたドワンゴも大幅高。ディー・エヌ・エーは連日で買われ、年初来高値を更新。USENと業務提携を結ぶことを決めたソネットエンタテインメント、みずほ証券が投資判断を強気に引き上げたブラザー工業も高い。

            新興3指数は上昇

  国内新興3市場では、ジャスダック指数が前日比0.17ポイント(0.4%)高の45.33、東証マザーズ指数は5.41ポイント(1.4%)高の386.29とともに続伸。大証ヘラクレス指数は4.73ポイント(0.9%)高の515.88は3日ぶりに反発。

  個別では、発行済株式総数の5.21%を上限に自社株買いを実施すると発表した幻冬舎が急伸。USEN、ダヴィンチ・ホールディングス、楽天が高い。半面、新薬臨床試験で米食品医薬品局(FDA)と事前合意したと発表したことを受け、前日にストップ高(値幅制限の上限)だったアンジェス MGが反落。「玄品ふぐ」を展開する関門海は株主権利落ちでストップ安。フェローテック、ナノキャリア、エン・ジャパンも下げた。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 河野 敏 Satoshi Kawano skawano1@bloomberg.net

更新日時: 2009/11/26 16:30 JST
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