住宅ローン証券のリスクに注目-上期リターン28%のヘッジファンド
7月29日(ブルームバーグ):破たんした米証券リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの住宅ローン証券トレーダーだったディーパック・ナルラ氏が率いるヘッジファンド運用会社、メタキャピタル・マネジメントは、今年1-6月(上期)のリターンが28%に達した。住宅保有者の低調な借り換えで恩恵を受ける政府機関債が寄与した。
ただ、同社は今となっては、住宅ローンに関連する政府機関債市場における「最大」のリスク要因の1つをヘッジする方針だと、ナルラ氏(47)が投資家あての22日付書簡で明らかにした。住宅ローン金利が過去最低水準にある中で、米当局が公的管理下にあるファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の規則変更を通じて借り換えを推進する可能性があることがリスクだと指摘している。
ナルラ氏によると、2兆ドル(約170兆円)の債務を抱える住宅所有者は「1回限りの支援措置」によって年間400億-500億ドルを節減できる見通しだ。一方、ファニーメイとフレディマックのすべてのローン借り換えで「悪影響を受けるのは、市場金利より高い金利が支払われる住宅ローンの証券保有者だけだ」という。
ヘッジファンド業界では4-6月(第2四半期)の運用成績が2000年以来最悪の水準となったが、ナルラ氏のファンド「モーゲージ・オポチュニティーズ・マスター」はプラス14%だった。09年には125%のリターンを記録している。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 山口裕子 Yuko Yamaguchi yuyamaguchi@bloomberg.net Editor:Masashi Hinoki記事に関する記者への問い合わせ先:Jody Shenn in New York at jshenn@bloomberg.net
更新日時: 2010/07/30 10:43 JST