世界金融センター番付:NYが首位維持、ロンドンは後退(Update1)
10月30日(ブルームバーグ):ブルームバーグが実施した最新のグローバル調査に基づく世界の金融センター番付で、過去70年で最悪の経済危機を切り抜けたニューヨークが首位を維持した。2位にはロンドンを抑えて、シンガポールが入った。
世界のブルームバーグ端末ユーザー1452人を対象に今月23-27日に実施した今回の四半期調査では、回答者の29%が2年後の世界最高の金融センターとしてニューヨークを挙げた。シンガポールを選んだのは17%で、ロンドンの16%、上海の11%を上回った。東京を支持したのはわずか1%にすぎなかった。
調査への回答者で、ニューヨークに拠点を置くアルテミス・ウェルス・アドバイザーズとオリオン・キャピタル・マネジメントで3億ドル強の運用に携わるピーター・ラップ氏は「2008年に壊滅的打撃を受けたものの、わたしはニューヨークで『最新』の金融サービスが生まれ、そして育つとなお期待している」と語った。
調査ではまた、投資家に収益を上げる最高の機会を提供する市場として中国、ブラジル、インドの名前が挙がる一方、日米欧はそれほど有望ではないとの見方が示された。
シンガポールの躍進とロンドンの後退は、特定の分野に特化した金融センターの台頭が反映されているようだ。所得税率の上限を50%とする英国の新たな税制や欧州連合(EU)によるヘッジファンドの借入額規制の導入をにらみ、多くのヘッジファンドがロンドンから脱出している。その一方で、中国などのアジア諸国で増加する個人資産の取り込みを目指す金融機関の間で、シンガポールと上海が人気を集めている。キャピタルゲインが非課税のシンガポールでは、富裕層の資産運用業務が特に伸びている。
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更新日時: 2009/10/30 10:13 JST