Updated: Tokyo  2010/09/03 05:34  |  New York  2010/09/02 16:34  |  London  2010/09/02 21:34
 

7月28日の海外株式・債券・為替・商品市場(Update2)

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  7月28日(ブルームバーグ):欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが対円で下落-耐久財受注と地区連銀経済報告で

  ニューヨーク外国為替市場では、ドルが円に対しほぼ2週間ぶり高値から下落。6月の米製造業耐久財受注額が市場予想に反して減少したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、一部地区での景気拡大ペース鈍化が指摘されたことが嫌気された。

  オーストラリア・ドルは主要通貨すべてに対して値下がり。同国4-6月(第2四半期)の消費者物価指数(CPI)の上昇率がエコノミスト予想を下回り、豪準備銀行(中央銀行)が政策金利を据え置くとの観測が広がった。円はニュージーランド(NZ)ドルと南アフリカ・ランドに対して上昇。米株式相場の下落を受け、高リスク資産への需要が後退した。

  米トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツの市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、「年末までの米国の景気は拡大するものの、ペースは鈍化する」と予想。「リスク選好にとっては重しが増えることになる」と指摘した。

  ニューヨーク時間午後4時1分現在、ドルは円に対し1ドル=87円45銭と、前日の87円90銭から0.5%安。一時88円12銭と、15日以来の高値を付ける場面もあった。ユーロは対円で0.6%安の1ユーロ=113円57銭(前日114円24銭)。一時114円74銭と、5月18日以来の高値まで上げた。ユーロの対ドル相場は、1ユーロ=1.2986ドル(前日1.2996ドル)。

  NZドルは円に対し1.2%安の1NZドル=63円69銭。ランドは0.8%値下がりし、1ランド=11円89銭。米製造業耐久財受注額の減少を受け、低金利通貨で資金を調達し高金利通貨で運用するキャリー取引の解消が進んだ。

株価下落

  株式市場では、米S&P500種株価指数が0.7%安で終了。企業決算が予想を上回ったものの、経済統計が重しとなった。ストックス欧州600指数は0.4%下落。

  米商務省の28日の発表によると、6月の製造業耐久財受注額は前月比で1%減少。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1%増だった。

  バーナンキFRB議長は21日、上院銀行委員会での証言で、「われわれは、経済の見通しが引き続き異常なほど不透明だということも認識している」と言明した。

  28日発表されたベージュブックでは、12地区のうち2地区は経済活動の「横ばい」、他の2地区は拡大ペースの鈍化を指摘した。

  ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の外為ストラテジスト、メリンダ・バージェス氏は、「市場では若干リスク回避の動きが見られる」と指摘。「米国の経済指標で弱い数字が出ていることから、ここ数週間はドルが広く売られている雰囲気になっている」と述べた。

年初来の円の動き

  ブルームバーグ相関加重通貨指数によると、円は今年に入り10.3%高と、世界の主要通貨の中で最大の上昇となっている。ユーロは7.7%下落、ドルは2.9%高だ。

  円はこのままいけば、ドルに対し月間ベースで1.1%高。ユーロに対しては4.7%安となる。ドルは対ユーロで5.7%安となっている。

  豪ドルは米ドルに対しこの日、1.1%安の1豪ドル=0.8923米ドル。対円では1.7%値下がりし、78円2銭。豪統計局の発表によれば、4-6月のCPIは0.6%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト21人の予想中央値は同1%の上昇だった。

◎米国株:S&P500種続落、景気回復ペース減速を懸念

  米株式相場は下落。S&P500種株価指数は続落。朝方発表された耐久財受注が予想に反して減少したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した報告書で一部地区での拡大ペース鈍化が指摘されたのが売り材料となった。

  航空機メーカーのボーイングは1.9%下落。医療保険のウェルポイント も安い。両社とも第2四半期売上高はアナリスト予想を下回った。写真用品のイーストマン・コダックは大幅安。同社第2四半期の赤字額は予想以上に悪かった。6月の米耐久財受注は前月比で1%減少した。S&P500種の産業別10指数のうち9指数で下げた。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%下げて1106.13。ダウ工業株30種平均は同39.81ドル(0.4%)安の10497.88ドル。

  セキュリティー・グローバル・インベスターズのファンドマネジャー、マーク・ブロンゾ氏は、「大抵の市場参加者は経済がソフトパッチ(一時的な軟化局面)にあると感じており、最新の統計でもそれが裏付けられている」と述べ、「決算シーズンはこれまで良好だ。しかし投資家は状況がより明確になるまで様子見の展開だろう」と続けた。

  S&P500種は7月2日以降、8.2%値を戻している。予想を上回る企業の四半期利益が買いを誘っている。

  6月の全体の製造業耐久財受注額は、民間航空機の落ち込みが響いて、前月比で1%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1%増だった。

ベージュブック

  FRBが発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、商業用不動産市場や住宅購入者向け税控除措置の終了が一部地区の景気を圧迫していたことが指摘されると、主要株価指数は下げ幅を拡大した。

  ベージュブックは、「全体的に見て、経済活動は前回の調査以降、緩やかな拡大が続いている」と記述。一方で、12地区のうち2地区は経済活動の「横ばい」、他の2地区は拡大ペースの鈍化を指摘した

ボーイング

  ボーイングが下落。同社第2四半期の売上高は9.2%減の156億ドル、アナリスト予想の162億ドルには及ばなかった。

  グラスキン・シェフ・アンド・アソシエーツのチーフエコノミストを務めるエコノミストのデービッド・ローゼンバーグ氏はブルームバーグのラジオインタビューで、「傷跡は残るだろう」と述べ、「次の持続的な景気拡大への移行期間は通常5-7年だ。明るいニュースはこの移行期間のうち2年を終えたことだ。コップの半分は空だ。つまり曲がりくねった低調な経済成長局面はこの先3-5年間続くということだ」と予想した。

  コダックは15%下落。同社の第2四半期決算は1株当たり51セントの赤字。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均では32セントの赤字だった。

  インターナショナル・ゲーム・テクノロジーは10%下落。スロットマシーンメーカー最大手の同社が発表した第3四半期決算は、売上高が4億8970万ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト13人の予想平均を2.4%下回った。

◎米国債:上昇、地区連銀報告が「一部で活動鈍化」指摘

  米国債相場は上昇。5年債利回りはほぼ2週間ぶりの大幅低下となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米景気はここ2カ月、一部で拡大ペースが鈍化したとの判断が示されたことから、最も安全な債券とされる米国債への逃避需要が高まった。

  米国債はこれより先、5年債入札後から上昇していた。発行額は370億ドルと、5年債の入札としては過去1年で最小だった。これは今週実施の計3回の入札(発行総額1040億ドル)の2回目。経済指標では、6月の米製造業耐久財受注額が予想に反して減少した。

  モルガン・キーガンの債券セールス・トレーディング・調査責任者、ケビン・ギディス氏は、「われわれを取り巻いていた問題は、今も変わらない」と指摘。「景気の回復モードは非常に緩やかで、一部地域では一段と緩やかになった。これはあすの入札にとってはプラスだ」と述べた。

  BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後3時54分現在、既発の5年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.70%。これは日中ベースでは16日以来の大幅な低下。同年債(表面利率1.875%、2015年6月償還)価格は13/32上げて100 25/32。10年債利回りは5bp低下の3.0%。

「異常なほど不透明」

  ベージュブックは、住宅市場について、「ほぼすべての地区で、住宅購入者向け税控除措置が4月30日に終了して以降、低迷していると報告された」と記述。製造業に関しては、「大半の地区で引き続き拡大したが、幾つかの地区は活動が鈍化もしくは頭打ちになった」と報告した。ただ、「全体的に見て、経済活動は前回の調査以降、緩やかな拡大が続いている」と記述している。ベージュブックは米連邦公開市場委員会(FOMC)開催の2週間前に公表される。

  今回のベージュブックは、景気回復は引き続き進行しているものの、年初に比べるとペースが緩やかになっているとするFRBの見解を浮き彫りにした。バーナンキFRB議長は21日、経済見通しは引き続き「異常なほど不透明」と発言していた。

  米商務省の30日の発表を前に、ブルームバーグがエコノミスト80人を対象に実施した調査によると、第2四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比年率2.5%増加したと予想されている。1-3月(第1四半期)の同2.7%増からは伸びが減速したもようだ。

米30年債

  商務省が発表した6月の米製造業耐久財受注額は、民間航空機の落ち込みが響いて、前月比で1%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1%増だった。

  この日の国債相場は上昇したものの、30年債利回りは2週間ぶりの高水準を付けた。これにより、10年債利回りとの利回り格差は2003年7月以来の最大に拡大した。

  モルガン・スタンレーの米金利戦略責任者ジェームズ・キャロン氏は、「市場参加者は、低成長と低インフレシナリオを中期債よりも期間が長い国債に当てはめることに慎重だ」と述べた。

  30年債と10年債の利回り格差は一時5bp拡大し、107bpとなった。30年債利回りは一時3bp上昇の4.11%と、14日以来の高水準を付けた。その後は前日比ほぼ変わらずの4.08%に低下した。

  この日の5年債入札で、最高落札利回りは1.796%と、ブルームバーグがプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)7社を対象にまとめた入札直前の予想の1.820%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.06倍と、06年8月以来の最高水準となった。

◎NY金:反発、値ごろ感で買いが戻る-終値1162.40ドル

  ニューヨーク金先物相場は反発。ほぼ3カ月ぶりの安値まで下げたことで、値ごろ感から需要が強まった。

  金は27日には約3週間ぶりの大幅安となり、一時1オンス=1160.80ドルまで下げた。世界的な株価の上昇で代替投資先としての金への需要が後退したことが背景。UBSは28日、金は今週の値下がりで、インドや中国など、アジア広域からの実需の買いが「極めて目立つようになった」と指摘した。

  LGTキャピタル・マネジメントの商品アナリスト、バイラム・ディンチェル氏(チューリヒ在勤)は、「リスクとリターンを考えれば、この水準は買い場だ」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場12月限は前日比60セント高の1オンス=1162.40ドルで取引を終了。年初からの上昇率は6%。6月21日には1266.50ドルと、過去最高値を付けた。

◎NY原油:1週間ぶり安値、在庫増を嫌気-76.99ドル

  ニューヨークの原油先物相場は下落。米週間在庫統計は原油輸入が約4年ぶりの高水準となったことで予想外に増加。この発表を手掛かりに1週間ぶりの低水準に押し下げられた。

  エネルギー情報局(EIA)が発表した23日終了週の在庫統計によると、原油在庫は731万バレル(2.1%)増の3億6080万バレルと、増加幅は3月19日終了週以降で最大となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想では4カ月ぶり低水準への減少が見込まれていた。

  ワイス・リサーチの天然資源アナリスト、ショーン・ブロドリック氏(フロリダ州ジュピター在勤)は「(在庫の)数字は大きく、相場に強い打撃を与えている」と指摘。「前日は消費者信頼感指数が低下した。相場は最近、レンジ上限に達しており、在庫統計の発表も加えれば、今後、原油は1バレル=70ドル台前半まで下げそうな様相だ」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日比51セント(0.66%)安の1バレル=76.99ドルで取引を終了した。午前10時30分の在庫統計発表後は一時75.90ドルと、20日以来の安値まで下げた。

◎欧州株:7日ぶりに下落、米耐久財受注を嫌気-ハイテク株に売り

  欧州株式市場ではストックス欧州600指数が7営業日ぶりに下落。企業決算が予想を上回ったものの、米製造業耐久財受注が予想外に減少したことが相場を圧迫した。

  電話帳出版の英イエル・グループは19%安。減益決算を手掛かりに売りを浴びた。ケーブル・ワイヤメーカー最大手、フランスのネクサンズは8.5%安。同社は上半期に利益マージンが縮小したと発表した。英エンジニアリング大手インベンシスは4.7%下げ、テクノロジー株の下げの中心となった。

  ストックス欧州600指数は前日比0.4%安の257.21で引けた。朝方には0.6%上げる場面もあった。同株価指数は4月15日に付けた年初来高値を5.5%下回っている。

  ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントで約20億ドル相当の資産運用に携わるケビン・リリー氏は、「景気をめぐる疑問、そして経済が成長を続けるかどうかに関する疑問は依然として多い」と指摘。「市場はここ数カ月間の極めて軟調な局面を脱しつつある。今は企業決算が順調に始まり、今のところは極めて明るいものとなっている」と続けた。

  米商務省の発表によると、6月の製造業耐久財受注額は前月比で1%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1%の増加だった。この発表を手掛かりに欧州株は下げ幅を拡大した。

  ストックス欧州600指数を構成する19業種のうち、テクノロジー株価指数の下げが最も大きくなった。無線通信ネットワーク機器最大手スウェーデンのエリクソンは3.5%安。仏アトス・オリジンも下げた。

◎欧州債:ドイツ2年債、4日ぶり上昇-銀行の融資厳格化と株安で

  欧州債市場ではドイツ2年債相場が4営業日ぶりに上昇。ユーロ圏の銀行の融資基準厳格化が示されたほか、株式相場の下落で、安全資産としての国債需要が高まった。

  独2年債利回りは前日までの3営業日で17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げ、3カ月高水準に近づいていた。ポルトガル国債相場は大幅上昇した。同国政府が満期2014年と23年の国債入札で、告知額を上回る13億ユーロを発行した。イタリアは満期2021年と41年のインフレ連動債を15億ユーロ入札した。

  バイエルン州立銀行のシニア債券ストラテジスト、マリウス・ダハイム氏(ミュンヘン在勤)は、「先週はかなり大きな売りを浴びたが、10年債利回りが依然として3%未満であることから、市場には依然として著しい規模のリスク回避の動きがあると思われる」と語った。

  ロンドン時間午後4時50分現在、独2年債利回りは前日比3bp低下の0.85%。同国債(表面利率0.5%、2012年6月償還)価格は0.065ポイント上げ99.35。独10年債利回りも3bp低下の2.75%。

  欧州中央銀行(ECB)は28日公表した調査報告で、「企業向け融資引き締めの後退傾向は1-3月(第1四半期)に止まった後、第2四半期には反転した。引き締めた銀行の割合はネットで3%から11%に増えた」と説明。「将来を見ると、ユーロ圏の銀行は企業向け融資基準が7-9月(第3四半期)に幾分引き締まるとみている」と続けた。

◎英国債:2年債上昇、高利回りで需要増-景気懸念で金利維持観測

  英国債市場では2年債相場が上昇。約2カ月ぶり高利回りで投資意欲が高まったほか、景気回復の足踏みでイングランド銀行(英中央銀行)が低金利を維持するとの見方が強まったことが背景にある。

  2年債利回りは5月以来となる1%まで4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の水準から方向を転じて下げた。月初来では12bp上げている。英中銀のキング総裁はこの日、政策金利が「正常な水準」に戻るまで「相当な」距離があると発言。英国立経済社会研究所(NIESR)は、4-6月(第2四半期)の経済成長は「一時的な上振れ」なことから、政策引き締めの時期には達していないとの見解を示した。

  4キャストの債券ストラテジスト、エリック・ワンド氏(ロンドン在勤)は、「利回りが上昇すれば、そこで買いが入るだろう。市場は混乱を脱したとはみなしていない」と語った。

  ロンドン時間午後4時7分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.9%。前日は0.97%まで上げ、5月18日以来の高水準となった。同国債(表面利率5%、2012年3月償還)価格は0.08ポイント上げ106.54。10年債利回りは4bp下げ3.48%。27日には先月21日以来の高水準となる3.53%まで上昇した。

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参考画面:記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern+1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.netニューヨーク 大塚 美佳 Mika Otsuka+1-212-617-5823  motsuka3@bloomberg.netEditor:Tsuneo Yamahiro, Akiko Nishimae記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保 義人 Yoshito Okubo + 81-3-3201-3651okubo1@bloomberg.ne

更新日時: 2010/07/29 06:59 JST
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