伊藤園株1カ月ぶり高値、コスト減で利益好進ちょく-優先株も上げ
12月3日(ブルームバーグ)::緑茶飲料最大手である伊藤園の株価が買い気配で始まり、取引成立後は一時前日比6.7%高の1486円まで反発。原材料仕入れの集約化などによるコスト低減効果を主因に、上期(5-10月)の連結利益水準は前年同期比で2けた増となった。通期の利益計画に対する進ちょく率も高く、業績上振れを期待した買いで約1カ月ぶりの高値水準を回復した。
東海東京調査センターの角山智信シニアアナリストは、「上期の利益進ちょくは良好な印象」と指摘。ただ、下期には広告宣伝費を前年同期比20億円積み増すことを計画しており、「利益の伸びが大きく鈍化する可能性もある」という。
伊藤園が2日に発表した5-10月期の連結決算は、純利益が前年同期比47%増の47億円。消費者の節約志向を背景に、主力の緑茶飲料が値引きを強いられ、売上高は同1.1%減と苦戦したが、原価低減の推進や販売関連経費の効率化などが寄与した。
2010年4月期通期の業績予想は従来通りで据え置いた。通期の連結純利益は前期比9.1%増の52億円を計画しており、上期時点での進ちょく率は90%に達する。
また伊藤園は2日、東証上場の第1種優先株式について、発行済み株式総数の1.56%に相当する55万株、5億円をそれぞれ上限に、自社株買いを実施すると発表。株式需給の改善期待から、同社優先株も前日終値の874円に対して買い気配値を切り上げている。優先株の取得期間は3日から2010年2月22日まで。
角山氏は、「優先株に対しては認知度や流動性の低さから、普通株との価格差が大きいことを会社側は問題視していた。優先株自社株買いは、普通株のEPS(1株純利益)引き上げ要因にも働く」と話している。
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更新日時: 2009/12/03 09:33 JST