【個別銘柄】自動車、富士通、住宅関連、電通、JT、タカラレベン
3月8日(ブルームバーグ):材料銘柄の終値は以下の通り。
日産自動車(7201):前日比4.7%高の733円。世界的な需要回復に伴い、メキシコにある同社の2工場での生産が今年、約20%増加すると見込む。ダウ・ジョーンズ通信が、日産自広報担当者の話を基に伝えた。また、米国の2月の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想ほど減少せず、米景気回復期待からドル・円相場が1ドル=90円台と円安方向に振れていることも、自動車株の支援材料。東証1部輸送用機器指数は3.4%高で、33業種のなかで上昇率2位。
トヨタ自動車(7203):3.5%高の3515円。業績悪化で生産開始を延期した米ミシシッピ州の新工場を、2011年6月にも稼働させると7日付の東京新聞朝刊が報道した。このほか、中国の550店舗で約1カ月間の販売促進活動を始めた、と6日付の日本経済新聞朝刊が報じた。
住宅エコ関連銘柄:住生活グループ(5938)が2.1%高の1784円、積水化学工業(4204)が1.8%高の633円など。リフォーム工事で二重サッシや断熱材が入った壁などを採用した際、改修費用の一定割合のポイントを与える住宅版エコポイント制度の申請受付が8日から始まり、関連企業の業績への好影響を見込む買いが先行した。
富士通(6702):2.7%安の568円。6日に前社長の野副州旦氏が昨秋辞任した理由を訂正するとともに、野副氏を相談役から解任した。東京証券取引所は8日、事実関係の調査に乗り出す方針を固めたと、同日の日経テレコンが報じた。企業イメージの悪化などを嫌気した売りが優勢。
電通(4324):6%高の2354円。6.3%高の2360円まで上げ、52週高値を更新。2月の単体売上高は新聞やテレビ、インタラクティブメディア、クリエーティブ業務などが伸びて前年同月比8.8%増の1057億円となった。前年実績を上回るのは、同社公表データによると08年10月の0.4%増以来、1年4カ月ぶり。収益環境の好転を評価する買いが優勢。
新日本石油(5001):1.9%高の484円。東京大学発のベンチャーと組み、ミドリムシを原料にしたバイオ燃料の量産に乗り出す、と8日付の日経新聞朝刊が報じた。5年以内に量産技術を確立する。農地がなくても原料を効率的に生産できる点に着目、「国産バイオ燃料」実現で将来の安定調達につなげるという。
パナソニック(6752):2.8%高の1307円。立体的な映像を見られる3次元(3D)テレビの拡販に向け、米家電量販店最大手のベスト・バイと提携すると7日付の日経新聞朝刊が報道。3D映像を視聴できる専用展示コーナーを今春に米主要都市の300店に設置、年内に全約1000店に広げるという。業績拡大期待から買いが優勢。
タカラレーベン(8897):7.7%安の516円。既存株主に、新株予約権を無償割り当てるライツ・イシューを実施すると発表した。最大47億円を調達する。
篠崎屋(2926):20%高の1万6550円。午後急騰し、一時22%高の1万6810円とストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)。6月25日に満期を迎える第2回無担保転換社債型新株予約権付社債(CB)の残存額のすべてを買い入れ消却すると発表、財務体質の改善が期待された。
ナトコ(4627):7.2%高の534円。一時16%高の578円を付け、08年10月31日以来、約1年4カ月ぶりの高値を更新。コスト削減により、10年10月期の連結純利益が従来予想比77%増の4億6000万円(前期は1億8300万円の赤字)になる見通しと発表。業績改善期待が高まった。
バルス(2738):1.5%高の7万3200円。三菱商事と組んで中国本土に進出する、と6日付の日経新聞朝刊が報道。5月をめどに上海市に現地法人を設立する。資本金は1億5000万円で、バルスが3分の2、三菱商事が残りを出資予定。
メガネトップ(7541):5.9%安の634円。消費低迷の影響で売上高が想定を下回った上、不採算店舗の減損損失なども計上し、10年3月期の連結最終利益は従来予想比33%減の21億6000万円の見通しになったと発表した。収益力の低下を嫌気した売りが優勢。
三菱重工業(7011):3.6%高の350円。同社など造船・プラント各社が、海底ガス田から採掘した天然ガスをその場で液化する洋上LNG(液化天然ガス)生産設備の受注活動を本格化させる、と6日付の日経新聞朝刊が報道。業績拡大期待が広がった。
三井金属(5706):2%高の255円。使用済み電池からレアメタルを取り出す専用設備を14年にも稼働させる、と6日付の日経新聞朝刊が報道。広島県竹原市の工場に約40億円を投資し、月間400トン前後を処理できる設備を新設するという。
ゼクス(8913):1.8%高の1102円。中国の華聯久久商貿(ファーレン)とシニアハウジング事業を共同推進することで基本合意した、と5日に発表。ゼクスが展開するシニアハウジング事業にファーレンの商業施設を誘致するとともに、ファーレンの顧客のうち富裕層の紹介を依頼し、事業拡大を狙う。業績貢献を見込む買いが優勢。
昭和KDE(1701):26%高の129円。同社株の48.6%を保有するキョウデン(6881)が5日、株式公開買い付け(TOB)により完全子会社化すると発表。TOB価格が5日終値より27%高い130円と設定され、さや寄せする格好で上げた。キョウデン株も6.2%高の120円と上昇。
くらコーポレーション(2695):2.2%高の28万6100円。テレビ番組などで同社の店舗が取り上げられる機会が増え、売上高が伸びている。5日発表の第1四半期(09年11月-10年1月)決算で、営業利益が前年同期比2.2倍の15億円となり、買いが優勢。
日東製網(3524):4.4%安の108円。国内景気の冷え込みによる魚価の低迷、漁獲量の減少などから、10年4月期の連結最終利益は従来予想比67%減の5000万円の見通しになった、と5日に発表。収益環境の悪化を嫌気した売りが優勢。
高砂熱学工業(1969):6.7%高の730円。大和証券キャピタル・マーケッツは5日付で、リニューアル工事を中心に今後の受注モメンタムが改善、業績回復を想定し、投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム」に引き上げた。
ブロードメディア(4347):1.3%高の161円。米映画芸術科学アカデミーの第82回アカデミー賞の授賞式が7日、ロサンゼルスのコダック・シアターで行われ、イラクに駐留する米軍の爆発物処理班を描いた「ハート・ロッカー」が作品賞を受賞。同作品のキャスリン・ビグロー監督が監督賞に選ばれた。ブロードメディアはポニーキャニオンと共同で同作品を提供している。
JT(2914):3.9%高の33万6500円。クレディ・スイス証券が8日付で、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」へ、目標株価を32万円から36万円へ引き上げた。
リンテック(7966):4.2%高の1749円。大和証券キャピタル・マーケッツは5日、同社の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。
イオンモール(8905):4.2%高の1679円。三菱UFJ証券は5日、投資判断を「3(市場平均並み)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 常冨浩太郎 Kotaro Tsunetomi ktsunetomi@bloomberg.net
更新日時: 2010/03/08 16:18 JST