バーナンキFRB議長:「長期にわたる」低金利の一段の長期化を示唆
11月17日(ブルームバーグ):バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は16日の講演で、米国の経済と雇用市場について弱気な診断を下した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が「長期にわたる」としている低金利が、さらに長期化する可能性を示唆した。
バーナンキ議長はニューヨークで、与信は抑制され失業率が10%を超えている現在、「なお重大な試練に直面している」との認識を示した。また、米国の資産価格が実際の価値からかい離していることはないとし、確実に「強いドル」を支える政策を取るとも表明した。
議長の発言を受けて来年8月までの利上げの観測は後退し、2年物米国債価格は上昇、ドルは下落した。バーナンキ議長は低金利を長期にわたり維持する方針をあらためて表明するとともに、今四半期の「緩やかな」成長を予想した。
RBSキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンレー氏は、バーナンキ議長は「当分の間、流動性の蛇口を全開状態にしておきたい考えだ」と指摘。その上で「議長は、少なくとも短期的には緩和的な金融政策維持を決めているので、ドル安に対する行動を暗黙的に示唆しても全く信ぴょう性がない」と述べた。
先物トレーダーは最も確率の高い利上げ時期の予想を来年8月から9月に先送りした。
バーナンキ議長は7月の議会証言では、異例の景気刺激的金融政策を解除する計画について詳しく説明した。16日のスピーチでは出口戦略への言及は、「将来の引き締めについては、雇用最大化と物価安定に最大限寄与できるよう、時期とペースを微調整する」という1文のみだった。
ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのチーフエコノミスト、デービッド・レスラー氏は「米金融当局が引き締め措置を始めるまでには長い時間があるだろう」と話した。「今回のようなリセッション(景気後退)の後は通常、7-9%の成長が見込まれるものだが、誰もそんな数字を口にしていない」と付け加えた。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita
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更新日時: 2009/11/17 18:09 JST