MARKET DATA NEWS & COMMENTARY CHARTS & ANALYSIS BLOOMBERG MEDIA ABOUT BLOOMBERG MARKET DATA NEWS & COMMENTARY CHARTS & ANALYSIS BLOOMBERG MEDIA ABOUT BLOOMBERG
 

日本株は小幅反発、市況高受け資源関連高い-FOMC待ちで売買減少

6月24日(ブルームバーグ):東京株式相場は小幅反発。ドルの代替投資需要の高まりから前日の国際商品市況が反発したことを好感し、大手商社や非鉄金属など資源関連株が上昇。増配期待からソフトバンクが急伸するなど情報・通信株も高く、昭和シェル石油や古河電気工業など環境をテーマに個別銘柄を買う動きも続いた。

  日経平均株価の終値は前日比40円71銭(0.4%)高の9590円32銭、TOPIXは0.77ポイント(0.1%)高の902.46。

  ウイングアセットマネジメントの羽賀誠代表取締役は、「3月底値からの反発で、市場参加者は『錯覚の高所恐怖症』に陥っている。通常の経済状況では確かに行き過ぎだが、その前にどれだけ下がったかを考えれば、高所恐怖症になる必要ない」と話していた。

  日経平均は、4月28日から今月高値までの上げ幅の38.2%押し(フィボナッチ級数)に当たる9507円の節目を23、24日と維持し、下値の底堅さを確認した。東証1部の騰落レシオも116%へと低下して相場の過熱感はやや沈静化しつつある。米金融政策待ちで全般動きづらい中、信用買い残の増加に象徴される個人の買い意欲はおう盛で、環境関連や個別材料株などの上昇は目立った。

  23日のニューヨーク原油先物8月限は前日比2.6%高の1バレル=69.24ドルと反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内の利上げ観測を払しょくするとの思惑からドルが対ユーロで1カ月ぶりの大幅安となり、ドル安を受けて代替投資としての商品の魅力が高まった。これを受けて卸売や鉱業、非鉄金属などに買いが入った。

  朝方発表された5月の日本の貿易統計では輸出の回復ピッチの鈍化が確認されたが、相場への目立った影響は見られなかった。午後にかけて為替市場で円が弱含み、アジア株が堅調に推移したことから、電機など輸出関連株に高くなるものが増えた。ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長によると、「夏場にかけて極端に悪い景気指標は出てこないだろう。景気回復シナリオはキープできる」という。

            環境関連人気も

  環境関連への投資意欲は引き続きおう盛で、きょうは古河電工がけん引する格好で住友電気工業やフジクラなど超伝導関連の側面も持つ電線株に人気が波及した。サウジアラビアの国営石油会社と共同で太陽光発電事業に参入する昭和シェル石油も急伸するなど、これら銘柄が属する非鉄金属と石油・石炭製品は東証1部の業種別上昇率で1、2位を占めた。

  コスモ証券営業サポート部の清水三津雄副部長は、「今後確実に需要増が見込める分野が見当たらない中、ビジネスが確実に拡大すると予想される環境関連銘柄に投資資金が向かっている」と指摘。ジーエス・ユアサ コーポレーションなど先駆した人気株が下落する半面、ほかの環境関連株はにぎわうなど、「株価指数がもみ合う中でも環境関連の中での循環は効いているため、ムードは悪くない」と話した。

         3週ぶりの1兆5000億円割れ

  東証1部の売買高は概算で21億1460万株、売買代金は同1兆4873億円と前日から20%減少して3週間ぶりに1兆5000億円を割り込み、様子見ムードの強さをうかがわせた。FOMCを控えて米金利動向などの行方を見極めたいとのムードがあり、「財政赤字に言及するトーンになれば、株式相場にはネガティブな反応が予想される」(ちばぎんアセットの奥村氏)との警戒も出ている。

  業種全体の方向性がまちまちとなる中で、小売株は下げた。24日付の日本経済新聞朝刊によると、小売業の47%の企業が2009年度中に商品の値下げを計画している。国内でのデフレ傾向や個人消費の先行き不透明感から、イオンやJフロントリテイリング、ヤマダ電機などが下げ、加盟店支援策による利益圧迫が懸念されたセブン&アイ・ホールディングスは4日続落。

         ソフバンク反発、航空機部材安い

  東証1部の値上がり銘柄数は816、値下がり750。個別に材料が出ている銘柄では、都内で開いた定時株主総会で、孫正義社長が負債返済計画の節目となる11年度と14年度にさらなる増配を行う意向を示したソフトバンクが8日ぶり反発。みずほ証券が新規に目標株価を2800円としたメガチップス、モルガン・スタンレー証券が新規オーバーウエートに格付けした日本精工も大幅高。

  半面、米ボーイングが新型機「787 ドリームライナー」の初飛行を再び延期すると発表したことで、大阪チタニウムテクノロジーズや東邦チタニウム、東レといった航空機部材メーカーが下落。短期的にポジティブな材料は期待しがたいとしてクレディ・スイス証券が格下げした新生銀行は急落した。

        新興市場はまちまち-JCOM大幅高

  新興市場は高安まちまち。ジャスダック指数の終値は前日比0.01ポイント高の46.99と3日ぶり反発。東証マザーズ指数は0.36ポイント(0.1%)安の428.08、大証ヘラクレス指数は8.59ポイント(1.4%)安の627.50とそれぞれ続落。

  個別の材料銘柄では、いちよし経済研究所が「良質なコンテンツを集約・提供する企業として評価する」と新規に格付けしたジュピターテレコムが大幅高。5月に発売した新製品を受注したと朝方発表したインスペックは値幅制限いっぱいのストップ高。売買代金上位では楽天、ミクシィが高い。

  半面、5月度の連結売上高が前年同月比27%減となったセラーテムテクノロジーが急落。売買代金上位ではフェローテック、サイバーエージェント、ダヴィンチ・ホールディングスが下げた。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 長谷川 敏郎 Toshiro Hasegawa thasegawa6@bloomberg.net