MARKET DATA NEWS & COMMENTARY CHARTS & ANALYSIS BLOOMBERG MEDIA ABOUT BLOOMBERG MARKET DATA NEWS & COMMENTARY CHARTS & ANALYSIS BLOOMBERG MEDIA ABOUT BLOOMBERG
 

債券相場は堅調、米債上昇や株価反落が支え-20年債入札無難の見方

8月25日(ブルームバーグ):債券相場は堅調(利回りは低下)。前日の米債相場が上昇に転じたことや国内株相場が反落したことが買い材料視された。きょうの20年国債入札では利回り曲線上で相対的に割安と指摘されており、無難な結果が見込まれている。

BNPパリバ証券の山脇貴史シニア債券ストラテジストは、午前の相場について前日の株高・債券安と逆の動きになったと指摘。そのうえで、「5年ゾーンが再び買われるなど需給の良さがうかがえるが、20年債の入札を控えてさすがに上値も重かった」との見方を示した。

東京先物市場の中心限月9月物は前日比14銭高い139円5銭で始まった。日経平均株価が反落して開始すると直後に139円10銭まで上昇した。しかし、その後は139円を挟んで小動きとなり、結局は9銭高い139円ちょうどで引けた。午前の売買高は8102億円。

クレディ・スイス証券の福永顕人債券ストラテジストは、昨日の米国債相場をみると地合いの強さがみられると指摘。米国では株高となってもそれほど下がらないし、逆に株価が下がるとなると買われる展開だといい、「国内債券にも需要が染み出て買いに向かっている」との見方を示した。

24日の米債市場では低金利政策の長期化を期待する見方から買いが膨らみ、米10年債利回りは前週末比9ベーシスポイント(bp)低い3.47%程度で引けた。米株相場はまちまちの展開となっており、ダウ工業株30種平均はじめ主要な株価指数は総じて小動きとなった。

10年債利回りは1.315%

現物市場では、新発10年物の301回債利回りは前日比0.5bp低い1.315%で始まり、午前には1.315%の一本値となった。

みずほインベスターズ証券の落合昂二シニアマーケットエコノミストは、午前の相場は基本的には手掛かり材料に乏しく閑散だったとしながらも、投資家にとってはキャリー(利息収益)を取るためにある程度は買っておかなければいけないので押し目買い意欲も強いという。

301回債利回りは21日に1.30%まで低下したが、週明け24日には売りが先行して一時は1.335%をつけた。しかし、米金利低下が一段の売りを回避させる見通しのうえ、月末にかけては保有債券の年限長期化を狙った投資家の買いが入るとの見方も市場では根強い。

20年債入札は無難との見方

財務省は午前10時30分に20年利付国債(112回債、8月債)の価格競争入札を通知。表面利率(クーポン)は前回債と同じ2.1%に決まり、7月に入札された112回債と銘柄統合されるリオープン発行となった。発行予定額は1兆1000億円程度に据え置かれる。

20年債利回りは8月10、11日には2.185%まで上昇したが、前週以降には2.1%付近で推移しており、生命保険会社などにとって金利水準からは物足りなさもある。しかし、クレディ・スイス証の福永氏は、2週間ほど前と比べて20年債の利回りは低下したとはいえ、利回り曲線上ではスティープ(傾斜)な状況となっているほか、絶対水準面からも2.1%なら相応に需要はあるので無難に通過するとみている。

BNPパリバ証の山脇氏は、20年債利回りは4月以降に平均して2.1%程度で推移しており、一定額を平準的に購入する投資家から相応に需要が見込めると分析。また、「上期中の超長期債の入札はきょうの分を含めて20年債が2回のみなので、金利上昇を待って買いそびれるリスクも意識される」との見方を示した。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 赤間信行 Nobuyuki Akama akam@bloomberg.net